認知行動療法が奏功した12歳女の子

小学5年の秋頃から眠気を感じるようになりました。1時間目から眠気があり、授業中に居眠りするようになりました。ホルモンの関係かと様子を見ていましたが、眠気は改善せず、学校から病院受診を勧められました、元々朝は起きにくいほうで、お母さんに起こされて起きる。…

睡眠時間を多くとっても翌朝起きにくく、朝から眠たい。眠気を我慢するため、つねったりしてみるが効果がなく居眠りをしてしまう。一度居眠りをすれば、その後はすっきりして午後は眠気がなくなる。笑ったりすると体の力が抜けることがある。小さい頃は、睡眠中に大きな声を出して起き上がることがあった。このような症状が心配で、中学校に上がる前に、きちんとした診断と治療をしてもらいたくて、明神館脳神経外科を受診しました。

 

先生から、ナルコレプシー・居眠り病の疑いがあるので、詳しい検査をしてみましょうと言われ、睡眠潜時反復検査MSLT、遺伝子検査をしてもらいました。結果は陽性、ナルコレプシーの診断でした。先生に、この病気は体質遺伝があり、それにストレスが重なって発症します。頑張り屋、張り切り屋性格の方に多いです。まずは、規則正しい生活、早寝、十分な睡眠、ストレスをためない、20分程度の昼寝、朝と授業休み時間にコーヒーを飲んでみましょう。生活習慣の改善、考え方の改善をしてから、お薬の力を少し借りてみましょうと言われ、リボトリールとモディオダールを処方してもらいました。

 

私は、先生が言われた通りに生活を見直して、眠たいときには少量のコーヒーを飲むようにしました。すると授業中の眠気がなくなり、夜もぐっすり眠れ、朝もスッキリ起きれるようになりました。結局モディオダールは飲む必要がなく、今では薬を飲み忘れても居眠りをすることがなくなり、無事に中学校に進学できました。ありがとうございました。