アセトアミノフェンの過量服用による肝臓障害について(米国資料より)

米国FDA作業部会がアセトアミノフェンの安全使用に関する勧告および、有害事象をまとめたレポートを公開しました。

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それによると、アセトアミノフェンを含有するOTC・調剤薬について、以下のような勧告がされています。

・アセトアミノフェンの過量服用を行わないよう消費者に啓蒙すること。

・1日の服用限度量を3250mg(現状4000mg)とし、毎日アルコールを3杯以上摂取する人はこれより少なくすること。

・外箱に「アセトアミノフェン含有」とはっきり表示する。「用法を守らないと重篤な肝臓障害を起こす場合がある」「ア    セトアミノフェンを過量服用した場合、症状がなくても医師の診察を受ける」「毎日3杯以上のアルコールを摂取する人は、1日の服用量を少なめにする」などの表示をする。

・1錠あたりの含有量は325mgまでとし、1回あたりの服用量は最大650mg(現状1000mg)とする。

・小児向け液剤の見直し「160mg/5m/」「誤用しないような容器の工夫」「2歳未満への使用の制限」など。

・意図的な過量服用の防止策などさらなる研究の必要性 など